老化は変形性関節症の主な原因ではない

2011-12-02

変形性関節症というのは老化現象の一つであり、消耗によるこの病気の進行を止めることも、治すことも不可能である、と誤解されがちのようですが、これは事実ではありません。変形性関節症は免れられない病気ではありません。以前は、老化による関節の退化と変形性関節症による関節軟骨の退化は同じものであると考えられていましたが、今日では、変形性関節症の軟骨とただ単に普通に老化した軟骨の間に以下のような違いがあることがわかっています。変形性関節症が高齢者に多く見られ重症例が多いのは事実ですが、それは長年にわたる外傷や反復動作の積み重ねと、そこから生じる軟骨の損傷を治す自然治癒力が低下するためであって、老化自体が変形性関節症の原因ではあるとは考えられません。一次性変形性関節症は、運動からくる消耗によるものではありません。毎日の運動が変形性関節症になるリスクを高めることはないということが、最近の研究によって証明されました。逆に、活発に運動をすると、変形性関節症による関節の機能の低下を防ぐことができるのです。二次性の関節炎は外傷や繰り返される衝撃で関節を痛めたことが原因で起こりますが、適度な運動は一次性変形性関節症の予防や回復には役立つことがあります。変形性関節症による関節の痛みや不自由は解消できます。アメリカでは、変形性関節症は仕方のないものと認識されているため、施される治療は痛み止めなどの対症療法の域を越えません。ところが、軟骨の研究が進み、変形性関節症による軟骨の退化は、遅らせたり、止めたり、予防することができるということが明らかになってきまし。軟骨基質を正常な状態に戻してやることによって、病気の進行を操ることができるのです。

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