ファッション業界とは実に魅力的な挑戦の場

2010-12-21

何が消費者を動かすのか。ファッションビジネスとは、ライフスタイル提案業であるといわれているが、やさしく言い換えれば「わくわくする気分を与えてくれる何か」だ。この店に行くと、なんとなく楽しくなる。この服を着たら、こんな生活を送れそう。あの店でお茶を飲んで時間を過ごすのが好き。この化粧品を使って、こんな自分になりたい。そう感じさせてくれる店や空間、商品やサービスは強く、消費者の支持を集める。もっとも、いったん成功したからといって、革新を図り、挑戦を続けなければ、顧客の心は離れる。オペレーションシステムの構築、情報化、人材教育を怠れば、時代から見放される。センスや感性だけでは通用しない厳しい世界なのだ。ファッション業界の企業を数多く取材するなかで、私はそんな結論を得た。消費不況はどの産業にとってもマイナスの材料だ。だが、消費者の選択眼が厳しくなっているということは、確かな喜びを提供すれば手応えが必ず返ってくるということでもある。そう考えれば、ファッション業界とは実に魅力的な挑戦の場ではないだろうか。