長足の進歩

2011-03-22

ベビーシッターさんが遠慮しながら言っていても、娘が先生を手こずらすまではいかなくとも、気に入られているとは言いがたい生徒であることはひしひしと伝わってきた。ところが塾に通いはじめてから1ヵ月ほどたったころだったろうか。知能テストがおこなわれた。その成績がびっくりするほどよかったとかで、とたんに先生の娘に対する評価があがった。「どうしようもない上に、どうでもいいお客さん」状態から、「もしかしたら、やればできるかもしれない」といった調子に注意が変わった。「○○ちゃんはその日の気分ですばらしいひらめきを見せるときと、心ここにあらずといったときがあって落差が激しい。いつもベストコンディションを保てるといいですね」といった評価。つい先頃まで「基礎がまるでできていない」「おうちでもっと見てやらないとついていけません」だったことを思えば、長足の進歩である。だが進歩したのは評価だけで、本人は相変わらず、受験のなんたるかが、わかっているんだかわかってないんだか、のんびりと構えていた。

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