GMSの足を引っ張った最大部門が衣料品だ。すなわちユニクロ、しまむらの影響(=ダメージ)を最も大きく受けたのがGMSの衣料品売場といえる。これが業態凋落における直接要因、いわば「A級戦犯」になった。GMS大手9社の総売上高は過去10年間で3257億円減少しているが、衣料品売上高の減少額は4619億円と全体を上回る。したがって衣料品売上構成比率は5.29ポイントも大幅に低下しており、これを見ても衣料品の不振がGMS業績後退の第一要因であることは明らかである。もっとも、GMS衣料品売場を苦しめるのはユニクロ、しまむらによるカジュアル、デイリーウェア勢ばかりではない。百貨店とGMSのブリッジゾーンである「モールファッション」、あるいは「キッズ&ベビー」に特化したスーパーストアやカテゴリーキラーも、GMS衣料品売場の新たな「天敵」になりつつある。そうした構図に拍車をかける副次要因が、ニュータイプSC(ショッピングセンター)の増加と隆盛だ。特に近年開業の郊外SCには、「カジュアル」はもちろん「モールファッション」や「キッズ&ベビー」がまるで定番のようにしっかりと導入されている。