米国市場は、(1)国産大型車全盛期から70年代後半のパーソナルカー主流の小型車全盛期への移行、(2)85年以降に顕著となるライトトラックセグメントの拡大、(3)日本車の乗用車市場での優位と、これと対照的なライトトラックの大型SUVへの重点移行、さらにこの分野でのビッグスリーの優位と日本勢の90年代後半の参入−というように、市場セグメント的に見ても目まぐるしく変化してきたのだ。それは、日米の自動車産業の攻防がくり返され、日本メーカーの参入と比較優位、そして日本の挑戦をもろに受けたビッグスリーの反攻の歴史の目まぐるしい変化の連続であった。
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さらにいえば、それは一見、右肩上がりで直線的に拡大してきたかのように見えるが、米国自動車市場は、70年代の2度にわたる石油危機と80年代後半に起こったブラックマンデーの証券パニック、そして90年代末のITバブル反動不況のような何度かの不況を経験しつつ、一時的減産による生産調整と回復のサイクルをくり返して、今日に至ったのである。